パソコン向けのWebサイトで提供される地図。使い勝手を著しく向上させたのはまぎれもなくグーグルでしょう。Ajaxを使ってマウスでドラッグできる地図の提供は、ユーザーの利便性を大幅に向上させました。その後も、賛否両論こそあるもののストリートビューなど地図サービスは発展を続けています。今後も操作性を含め、利便性を向上させる進化は続いていくことでしょう。ただし、ある要素は失ったままで。
それはケータイでは当然のように実現可能な「位置情報」。ケータイではGPS、基地局の位置情報を用いて現在地を示すことが簡単にできます。もちろん、現在地情報によってナビゲーションも可能になります。
一方、パソコンはどうでしょうか。最近ではIPアドレスをもとにエリアを判定するWebサイトが増えてきましたが、あくまで判別できるのは市区町村単位です。GPSの精度とはかけ離れています。
ケータイのGPSにまったく問題がないわけではありません。「位置情報」はプライバシー情報として取り扱われているのが一般的です。必ず、ダイアログメッセージで「現在地情報を送信していいですか?」といったん表示され、「OK」をした場合にのみ現在地情報が送られます。つまり、魅力的なサービスを受けられない限り、サービス提供事業者側はユーザーの現在地情報を取得できないわけです。
ではパソコンで位置情報を取得するにはどうすればいいのでしょうか。簡単に考えれば、位置情報というプライバシーを提供するに値するサービス内容を提供してくれればユーザーは喜んで提供すると考えられます。ではどういったサービスだったら提供するのでしょうか。
ちょっと考えてみました。ぐるなびをはじめとする飲食店の地図、そして企業の地図など、ほとんどが画像として表示され固定化されています。これをアクセスしてきたユーザーごとに動的に変化させる地図は見たことがありません。仕組みとしては、こんな感じでしょうか。動的な地図を表示するASPサービス運営所業者がユーザー向けにツールバーを配布します(別にGoogle でもgooでもいいのですが)。その上で、現在地情報をユーザーに登録してもらいます。ユーザーがASPサービス運営事業者の地図を貼り付けた企業・飲食店のWebサイトにアクセスした際に、暗号化された現在地情報が自動的に送信されます。受け取ったサーバーがそのユーザーの場所を特定し、その場所から該当する店舗までの地図、乗り換え案内などの情報を表示します。ユーザーは自宅や会社といった決められた場所からの行き方を常にそのサイト上で得られるわけです。住所や駅といった情報をもとに、さらに検索する手間を省けます。
もちろん、もっといい方法があるかもしれません。ただ、いまやWebサイトを持っていない企業や飲食店などはほぼありませんし、そうしたWebサイトには必ず地図をはじめとするアクセス情報が掲載されています。こうした地図を個人に応じて動的に変えて表示する。これだけでユーザビリティは劇的に向上すると思います。
こうしたサービスを展開する企業、出てきてくれないものでしょうか・・・。






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