慶應義塾大学環境情報学部環境情報学科政策・メディア研究科の小川克彦教授率いる研究チームが電車で移動中の人の位置を高精度で検知する技術を開発したそうです。携帯電話に搭載されたGPS機能と電車の路線情報を組み合わせて、精度の高い測定を実現可能にしたとのこと。電車で走っている場所に応じて精度の高いエリアターゲティング広告をケータイに配信可能になります。
すごい技術開発というわけではないですが、地味に役立ちそうなこの技術。あらかじめ電車の路線図や駅間の距離を入力したデータベースを用意し、GPSで取得した緯度経度情報を線路上のどの点にいるのかを把握するというもの。カーナビゲーションシステムではGPSによって取得した位置情報の誤差を地図情報によって補正する「マップマッチング(map matching)」を行っているものが多くあります。これの電車版といったところでしょう。
同研究チームが多摩都市モノレール線で実験したところ、GPSだけを使った場合は10回のうち4回、開発した技術を使った場合は10回中10回、正確な場所を把握できたそうです。場所推定にかかる時間も数秒ほどということですので、技術的な課題はいまのところなさそうです。
ただ、同技術を用いたエリアターゲティング広告をどう配信するのか。そこの部分はいまだ未知数です。何かのサイトをブラウジングしているときの広告を同技術でコントロールするのか、それともメール配信をはじめとするプッシュ型広告配信システムと連動させるのか。
なかなか技術の落とし込みが難しいのもネットマーケティング分野の一つの特徴です。






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