ヤフーがUSENの100%子会社GyaOの株式51%を取得し、子会社化しました。両社はともに動画配信サービス「Yahoo!動画」「GyaO」を展開していますが、2009年秋をめどに統合させるとのこと。赤字を垂れ流している動画配信サービス、ヤフーにとって吉と出るか凶と出るか。
GyaOはUSEN宇野社長の肝いりで始まったサービスです。始まった背景は以下の記事に出ています。このタイミングで見るといろいろと内容としては厳しい記事ですが・・・。
GyaO躍進の秘密(前編)—決定から開始までわずか3カ月のスピード
さて、前編に登場する副社長の加茂正治氏。USEN社内では宇野派、加茂派に分かれ、黒字部門は加茂氏、赤字部門は宇野氏が担当と言われるくらい、GyaOは赤字を垂れ流していました。その一番の原因は広告収入の伸び悩みに加えて、コンテンツ制作費の高騰でした。
記事の後編に登場していますが、宇野氏自らスカウトした菊地編成局長。この菊池氏は特に生放送やライブ放送にこだわっていました。というのも、菊池氏はストリーミング配信などを手がけるプロデュース・オン・デマンドの社長。編成局長と二足のわらじを履いていた菊池氏は自社の配信システムの利用を進めていたのは明らかでした。当時、制作現場では「なぜ費用がかかるライブ配信にこだわるのか?」といった疑問を持っていた社員は少なからずいました。
もう一つの制作費高騰原因はテレビ番組の制作会社を利用していたためです。当時、GyaOの自主制作の生放送番組では、久米宏が所属するオフィス・トゥー・ワンと包括契約。ディレクターや所属フリーアナウンサーが登場し、それはそれはコストのかかる構造で制作していました。当然、収入となる広告費はテレビと段違いですから、制作コストはかさむ一方でした。結局、USENは自主制作番組から撤退。2008年年末月には社員であるGyaOのディレクターを2人のぞいた全員をすべて強引に営業部門に異動させるという荒療治を行いました。
GyaOはトライアルとしては素晴らしい取り組みだったと思っています。GyaOが登場したとき、それはそれは大きなインパクトを業界に与えましたし、ネット動画市場への貢献度は大きいと思います。今後、ヤフーがどう舵取りを行っていくか注目しましょう。YouTubeやニコニコ動画を代表とするCGM型の動画投稿共有サービスと、著作権処理をきちんとしたプレミアムコンテンツを取り扱う動画配信サービス。まだまだ優勢劣勢を決められない動画広告市場です。






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