ネイバージャパンより新検索エンジン「NAVER」の試用版のお知らせをいただいたので、レポート記事を書いてみます。NAVERの特徴は(1)多機能性、(2)操作性、(3)コミュニティ機能の三つ。
まず(1)から見てみます。まず、検索対象となるのは「ウェブ」「画像」「動画」「ブログ」「クチコミ」「テーマ」「まとめ」の大きく7つ。「ウェブ」は表示順序を関連度順、更新日時順で並べ替えられるほか、「PDF」「Excel」「PowerPoint」「Word」といったファイル形式に絞り込んで検索も可能です。「画像」もサイズや色で絞り込めるほか、「動画」は再生時間で、「ブログ」「クチコミ」は更新/投稿日時で絞り込めます。「テーマ」は「人物・グループ」「映画」「テレビ」「車」「ゲーム」「スポーツ」といったカテゴリーが用意されています。
一方、総合検索、つまり何も指定せずに検索した場合は、ウェブ、画像、動画、ブログなど横断検索した結果を表示するようになっています。また、ウェブ、ブログ、クチコミに関しては検索キーワードに加えて「関連検索語」を右下に表示。この辺は先日発表になったマイクロソフトの「Bing」にも似ています。できることはすべてできる、そんな感じの多機能ぶりです。ちなみに検索窓にキーワードを入力すると、複合検索キーワードを薦めてくれるサジェスト機能も搭載しています。
また、「テーマ」には「人物ファインダー」「映画ファインダー」「グループファインダー」「TVファインダー」「大学ファインダー」といったものがあります。これは、いわゆるデータベースを使いやすくしたもの。現在ではオープンになっていませんが、「ゲームファインダー」「自動車ファインダー」というカテゴリーも用意されています。
次に(2)の操作性。画像検索結果表示の操作インタフェースなどは秀逸。この後触れる、コミュニティ機能などでのコンテンツ追加画面も非常によくできています。操作性については実際に触ってみないと分からないかもしれません。
そして、NAVERのキャッチコピーが「探しあう検索」となっているように、ユーザーが参加できる(3)のコミュニティ機能が一番主張したいポイントではないでしょうか。「NAVERまとめ」という機能はほかの検索エンジンにはない新しい機能です。ソーシャルブックマーク機能に近い機能で、ユーザー自身がお題を設定してコンテンツを登録できます。まとめとして登録できる内容は「リンク集」「画像集」「動画集」「ワード集」「発言集」「フリートーク」の六つ。実際にやってみました。

お題の所属するカテゴリーを選択。このカテゴリーについては不満が残ります。「バイラルCM」というお題をいったいどこに登録すればいいのか、10分ほど迷いました。「その他」を作るか、タグ管理にしてもらいたいものです。
こうやってできあがったお題には、ほかのユーザーがお題に沿ったコンテンツを追加できます。お互いに内容を充実させていくことができるんですね。
しかも、以下のように「バイラルCM 動画」といったキーワードで通常の検索をすると、結果の一番上に「まとめ検索結果」として表示されます。人力検索をロボット検索にうまく取り入れていますね。
ツールバーも無料写真管理ソフトも配布するNAVER。実際に使ってみた率直な感想として、まず、あまりの多機能ぶりに何から手をつけていいのかまったく分かりませんでした。実際にリリースする際にはチュートリアル機能の拡充が必要ではないかなと思いました。また、この検索エンジンはさっと使うより、じっくり使いこなす必要があるなとも思いました。つまり、あまりにカスタマイズができすぎて、ハードルが非常に高い印象を与えてしまうのかなと。ただサンドイッチ食べたいだけなのに、SUBWAYに迷い込んでしまったような、そんな印象を受ける人も多いのではないでしょうか。
ただ、「必要な情報をできるだけ早く正確に探し出す」という検索エンジン本来の使い方ではない、新しい楽しみ方を提案しているのも事実。実際、「テーマ」にある「ファインダー」などは見ているだけで楽しいし、時間があっという間に過ぎていきます。「NAVERまとめ」もうまく回り出せば「ソーシャルブックマーク+検索」として非常に有用なコンテンツになるでしょう。
気になるポイントは収益をどう確保するか。検索連動型広告はマーケティングを展開する上で、非常に価値のある発明でした。マイクロソフトのBingにも搭載されている検索経由によるECでの購入に一部の金銭をバックする「Cashback」という仕組みも、ユーザーにとって現金を還元しながら、検索エンジンも収益を上げるという優れた仕組みです。検索インタフェースの改善、コンテンツの見せ方はある意味、さまざまな検索エンジンがトライできる部分。NAVERならではの収益の上げ方、そして、それがユーザーにとっても企業にとっても双方に価値のある仕組みを作り出せるか。後発ならではの、画期的なアイデアを期待しています。











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