宮崎県東国原知事による自民党総裁への名乗りが波紋を広げています。ジョークではないかという意見もありますが、実情としては東国原知事は国政への進出に真剣にならざるを得ない背景があるようです。
東国原知事が前知事の汚職事件を受けて行われた県知事選で当選を果たしたのは2007年1月。知事の任期は4年ですから2011年に改選を迎えます。ただ、既に東国原知事による出馬は見送られている模様。本人は都知事、もしくは国政に打ってでたいと考えているようです。
その原因の一つとして指摘されているのが、イラスト問題です。東国原知事のキャラクターイラストは県内の企業が食品、雑貨の販売促進のために比較的自由に使っています。しかし、2007年、東国原知事のイラスト付き商品は産地偽装ウナギや地鶏の不当表示などのトラブルを起こし、問題が浮上。2008年1月には宮崎県民やイラストを使用している企業から意見を募集し、寄せられた意見をもとに引き続き自由な使用を認める方針を打ち出しました。
その際に発表したのが「私(東国原英夫)のイラストに係る今後の方策について」。この中で、以下のような文が入っています。
しかしながら、今後、県や県産品の信頼を著しく損なうような事案が発生した場合、あるいは、公職選挙法に抵触する恐れが生じた場合には、イラストの使用を全面的に禁止することもやむを得ないと考えております。
この「公職選挙法に抵触する恐れ」という部分が宮崎県知事2期目を目指せない理由として指摘されています。選挙活動中は、公職選挙法に違反すると厳しく罰せられますが、この法律の中で問題となるのが第142条(文書図画の頒布)、第142条の2(パンフレット又は書籍の頒布)、第143条(文書図画の掲示)。つまり、選挙活動中、イラスト付きの加工食品、お菓子、のぼりなど県内すべてのイラストを撤去するのが非常に難しい状況に置かれているからです。一つでもあれば、対抗馬として県知事選に立候補した人は公職選挙法をたてに追求するのは必至でしょう。
本来、東国原知事は自分のイラストを自由に使ってもらうことが宮崎県のアピールになると考え、自由な使用を認めていました。彼なりの「宮崎県」というブランドを作り上げるマーケティング手法の一つだったわけです。ただ、自由な使用を認めた半面、管理しきれない状況に陥りました。まさか、自らの首を絞める施策になるとはその当時は考えてもみなかったのではないでしょうか。
波紋を広げている宮崎県知事の発言は、決してジョークではないことだけは確かです。






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