R25式モバイルが終わり、朝日の参考ピープルが始まる

 2009年7月30日17時、リクルートが運営していたケータイサイト「R25式モバイル」が開設から4年で閉鎖しました。そして、その時間にあえて合わせて開始したのが朝日新聞社による新ケータイサイト「参考ピープル」です。

 参考ピープルはソーシャルブックマークサービスとマイクロブログ、SNSが一体化したサービス。ケータイサイトの中で面白い、重要、参考になると思ったニュースやブログ記事をピックアップし、共有するサービスです。利用者自身がタグを付加できるほか、ピックアップしやすいような工夫も用意。サイト内に用意された検索エンジン経由でピックアップする機能、ケータイサイトのURLを指定アドレスにメール送信するだけでピックアップできる機能などを設けています。

 朝日新聞×芸者東京エンターテインメント×手嶋屋の異色コラボにも注目が集まりました。そもそも、朝日新聞としてCGMサイトに乗り出すこと自体が大きな出来事。社内の上層部を説得できた点、また上層部も理解を示した点、既存メディアとしてすばらしいことだと思います。

 ただ、このケータイサイト、今ひとつ収益化のイメージがつきません。3年後に会員100万人、売り上げ2億円を目指すとしていますが、完全に広告収入依存モデル。(1)広告市場がぱっとしない、(2)ケータイの広告市場が小さい、(3)ケータイ広告営業体制の未整備、の3点を考えると早期の黒字化は難しいでしょう。

 今回の取り組み自体、「朝日新聞が」という主語がなければ、あまり大きな話題になりません。普通のCGM系ケータイサイトが立ち上がっただけです。ただ、既存メディアの姿勢が変化しつつあるという意味では大きな意味を持ちます。注目すべきは上層部の判断。リクルートがR25式モバイルを閉じる決断を下せたのは、ある意味数字に厳しいリクルートだからとも言えます。このケータイサイトの黒字化を朝日新聞の上層部は辛抱して待てるのか、また収益化が見えなかった際、閉じる判断をきちんと下せるのか。もっといえば、CGMを取り込んだことによる炎上などの諸問題が出てきたとき、早急にサイトを閉じるという過ちを犯さないか。

 今回の取り組みは朝日新聞内部の変化を顕著に表している好事例ですが、紙文化も根強い既存メディア。一枚岩であるはずがありません。サービスとして収支も含めて成功を収めること。これが旧勢力をだまらせる必要条件で、かつ絶対条件と言えます。

4 Comments

  • mimorenko wrote:

    >サービスとして収支も含めて成功を収めること。これが>旧勢力をだまらせる必要条件で、かつ絶対条件と言えます。

    いやーその通り。
    私も、出版社ネット担当なので、この条件をクリアーすべく日夜、闘っておりますヨ。

    もう少しネットメディアの収益の選択肢が増えると
    大変助かるんですが・・・
    アフィリエイトも頼りないし、本格的な物販もなかなか難しいですしね(苦)

    朝日新聞さん頑張ってますね。
    私も応援しています。

  • >mimorenkoさん
    コメントありがとうございます!出版社でネットご担当なんですね。それはそれは大変なことだと思います。イノベーションのジレンマとでもいいますか、成功体験のある既存メディアの上層部の方はどうしてもSwitchできない方が多いですよね。ぜひぜひがんばってください!応援してます!(面白い取り組みがあったらぜひご紹介ください)

  • 記事ありがとうございます。
    まだまだβのサービスですし、生温かく見守っていてください。

    手嶋屋的、個人的な意見ではサブスクリプションモデルを提唱しています。

  • コメントありがとうございます!新しい試みですから、もちろん応援していくつもりです!
    参考ピープルでイメージされているサブスクリプションモデルは具体的にどういうものですか?妄想でも結構ですので教えていただけるとうれしいですー。

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