ad:tech Tokyo 2009から見えてきた課題

 9月2日、3日と2日間開催されていたad:tech Tokyo 2009。日本で初めての開催となるad:techはそのブランド力の高さからたくさんの聴講者が集まり、賑いを見せていました。大成功に終わったと言ってよいでしょう。既にad:tech Tokyo 2010では品川プリンスを会場に押さえた模様。来年も、どのような刺激を与えてくるのかいまから楽しみです。

 そして、同時に同イベントの課題も見えてきたのでここに思ったことを記しておきます。

 まず、一般企業のマーケティング担当者の参加者が少ないこと。電通、博報堂、ADK、そのほかネット広告代理店など、代理店の祭典のイメージが強い印象を受けました。もともと海外で開催されているad:techに参加するのも代理店の人たちが多かったですが、もっと一般企業のマーケティング担当者を巻き込まなければ、市場のパイは広がりません。

 この要因の一つとして参加料金の高さがあります。早期割引でも2日間の参加料は7万円。当日参加だと12万円もします。これは好況期ならまだしも、現状において一般企業では決裁の下りにくい金額です。マーケティング業界において価値のあるイベントであることは間違いないのですが、おそらく一般企業の決裁権者は同イベントの重要性を知らないでしょう。一般企業を巻き込まなければ、代理店不要論に危機を感じて集まる代理店の祭典という枠で終わってしまいます。これでは内容の質の高さから言っても非常にもったいないことです。ぜひともad:tech Tokyo 2010では何かしらの対策を講じてほしいと思いました。

 もう一つ気づいたのは海外から招聘した講師陣以外、顔ぶれに目新しさがなかったこと。これも日本における同業界の市場の狭さを感じた一因でした。どんな企業でもマーケティング担当者は存在します。どちらかというと登壇者はBtoC企業が多かった印象を受けました。もっともっと日本に埋もれている一般企業のマーケティング担当者の掘り起こしに期待しています。

 ただ、これまで海外でのみ開催されてきた同イベントが東京で開催されるのは非常に喜ばしいこと。願わくば、代理店、マーケティング担当者、様々なメディア関係者が一堂に会し、白熱した議論を展開する、そんなイベントになっていけばいいなと思った次第です。

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